2022年1月14日、メキシコ経済省は、新しいメキシコ公式規格NOM-004-SE-2020「商業情報-繊維製品、衣類、その付属品、リネンのラベリング」を連邦官報に公示しました。この新しい規則(スペイン語の頭文字をとって「NOM」)は、NOM-004-SCFI-2006)を取り消すものです。新NOMは2023年1月14日に発効し、2006年8月20日から発効している現行のNOM-004-SCFI-2006に取って代わるものです。
新NOMの目的は、メキシコ国内で輸入販売される繊維製品、衣類、その付属品、リネン類について、国内製造用、輸入用を問わず、包装やラベルに記載しなければならない最終消費者への情報提供に関するルールを定めることです。
NOMの新しい条項の中には、次のようなものがあります。
1.外科用フェイスマスク、使い捨て衣料、織物のレースやストラップなど、遵守を免除される製品のリストが増加されました。
2.NMX-A-029-INNTEX-2010,Textile industry-Intertwined textiles-Auto-extinguishable fabric-Specifications, and ISO 13688:2013 Protective clothing General requirements の規定は、参照規定として組み込まれるものとする。
3.販売者」、「QRコードラベル」、「再生繊維」、「回収繊維」、「保護用品」、「ライセンシー」、「製品責任者」、「保護服」、「保護繊維」、「技術繊維」等の関連定義が追加され、特に「消費者」、「メーカー」、「繊維」等の既存の定義が修正されています。
4.製造者、ライセンシー、輸入者の納税者登録番号の使用が義務化されます。
5.新NOMへの準拠を評価する手順が詳述されています。
6.QRコード(Quick Response Code)付きラベルを追加するオプションが含まれていますが、必須のラベルやその他の情報を置き換えるようなものではありません。
7.NOMで規制される製品に組み込まれる装飾品の重量が、製品総重量の5%以上の場合、その内容物の明記が義務付けられます。
NOMの規制を受ける製品の製造者、輸入者、販売者は、その新しい内容をよく理解し、NOM発効日から新しい規則を遵守できるように準備しておくことが重要です。なお、現行規則のもとで発行された証明書や監査適合報告書は引き続き有効であり、現行規則のもとで監査された製品は、現在の在庫がなくなるまで販売することが可能です。